フィンガーテスト

漢方薬を選薬するには通常
四診
望診→聞診→問診→切診(治療家によってしないところもある)
を重ね知識と経験則で漢方薬を選んでいきます。

しかし、実際に服用するまでは本当に患者に合ってるかどうかはわからないものです。
ダーツの的内に当たれば診立ては合っているわけですが、的の真ん中の処方を選べたかどうかは服用した結果を問わないとわからないのです。
ましてや、的から外れた処方であれば良くなるどころか、症状が悪化してしまうことにもなります。

処方の的

そこで、フィンガーテストやその他の気を扱うチェック法を行うことで、服用する前から合っている合っていないがわかり漢方薬を安心しておすすめできるのです。
四診を重ねた後にフィンガーテストをすることで、適切な漢方薬を安心しておすすめできていると確信しています。

フィンガーテストとは

大阪市住吉区で鍼灸師をされていた入江 正先生が、人間に感知して開く自動ドアセンサーをヒントに思いついたチェック法です。術者は手のひらが敏感に感じ取れる訓練を積み、フィンガーテストを会得します。手のひらに漢方薬を乗せ、もう片方の手のひらの気の変化を感じとります。変化というのは、筋肉の緩みが緊張、発汗などを指します。

熟練者になると、異常箇所の場所の特定、異常箇所の虚実、浅深がわかるようになります。
これはあくまで診断ではなく、漢方薬を正確に選薬するもので、病院で行う検査数値とはまったく異なるものです。