連続漢方小説『こつめ先生がゆく』

第2話『漢方の棚は宝箱』

「これ、全部くすりなん…?」 風邪が治って元気を取り戻したこつめ少年は、 おばあちゃんの店の奥にある棚をじーっと見つめていました。 色とりどりの瓶や紙袋、乾いた葉っぱに見えるものまで並ぶその棚は、 こつめにとってまるで* […]

第1話『カゼと、おばあちゃんと、あの薬』

こつめ先生が漢方と出会う運命の1日・・・ こつめ先生がまだ“先生”ではなかった頃。 名前もただの「こつめ」。 どこにでもいる、風邪ばっかりひいてる小さなカワウソでした。 「また熱かいな…あんた、ほんま身体よわっちいなぁ。 […]

プロローグ『薬棚のむこうに広がる世界』

森のはずれ、小さな薬棚の奥に―― 不思議な世界が広がっていた。 木の実のような薬、枯れ葉のような薬、石ころみたいな薬。 それらが組み合わさると、なぜか心も身体もふっと軽くなる。 漢方というのは、なんだか“魔法”のようで、 […]