喉がしめつけられる感じがしたり、喉がつかえる感じがしたりって
誰しもがいちどは経験したことありますよね?
今回は喉がしめつけられる感じがすると言うことについて症例を使って解説しましょう。
なぜ喉のしめつけ感が起こるのか?
喉に異常が現れるのは、大部分が腎虚と関係があります。腎の気(エネルギー)には引き締める力があり、へその下(丹田)に収まっているのが正常ですが、何らかの影響で腎気が弱り、引き締められなくなってくると、丹田から喉まで通じている腎経の腎気が喉へと浮き上がってきます。それによって喉の症状を引き起こしてしまうのです。
喉のしまり感を感じると、気を動かそうと「んんっ!」と言うような咳払いが増えますが、気を使うことが多かったり、不安を感じたりすると症状を誘発します。
一般的には半夏厚朴湯が使われますが、よく使われると言うだけで、全員の人が半夏厚朴湯とは限りません。
接骨院行ったことがきっかけで……
50代半ば女性主婦
肩こりが辛い時に、友人より接骨院を紹介され、試しに行ってみた。特別強く揉みほぐすわけでもなく、軽い指圧とマッサージをしてもらい1回で楽になったが1回500円と安いためメンテナンスと言う気持ちで再来店。
今回は頭がスッキリするように頭蓋骨を緩めましょうということで治療してもらったのですが、その日の夜から喉がしめつけられる感じがしてなんとも息苦しくなりました。翌日、接骨院へ行き、事情説明すると「首の7番が閉まってるので、次回緩めましょう」と説明を受け帰ったのですが、少し不安になり当店を訪れることに。。。
フィンガーテストによる反応チェック
自宅で持っていた半夏厚朴湯を服用するものの、一向に喉のしまり感が改善されないとのこと。
一般的には半夏厚朴湯で効果があるものですが、急に起こったこと、長引いてること、接骨院へ行った直後に起こったことを考えると“邪気”を受けている可能性があると考えました。
“邪気”のチェックをしたところ首の付け根あたりに膀胱経実の反応あり。問題になってる喉の部位のストレス反応をチェックしてみたところ肝経実の反応あり。
「排尿量が減っていますか?」と尋ねると
「そうですね。少なくなっています」と回答さたので次のような漢方薬をお勧めしました。
膀胱経実には四川富貴廣
肝経実には水眩湯
をおすすめし、その場で服用いただきました。
服用すること5分で喉のしまり感もなくなりしたので、2日分をお買い上げいただきました。
まとめ
喉のつまり感、喉のしめつけ感には半夏厚朴湯以外にも加味逍遥散、桂枝加竜骨牡蠣湯、抑肝散加陳皮半夏などなどある。
また、“邪気”が関与していて漢方薬が効きにくくなっている場合もある。人の体に触る職業についている方は“邪気”をもらってしまう場合が多い。1人施術をした後は、必ず水で手を洗い流すことをお勧めする。なぜなら、次の患者に“邪気”をうつしかねないからです。
前回の喉の痛みでもお話ししましたが、寒暖差によるストレスと言うものも影響し、この季節は水眩湯がとてもよく出ております。喉の症状が続く場合はぜひご相談を。。。