子供でもわかる検査数値の意味 【BUN(尿素窒素)】

検査数値の章

👦「BUNってなに?」

👉 体の中で食べもの(お肉やごはん)の中のたんぱく質を使うと、いらなくなったゴミが出てくる

そのゴミをまとめてお水に溶かしたものが「尿素(にょうそ)」。

👉 その尿素の中にある「ちっそ(窒素)」の量を調べたのがBUN。

👉 ふつうは腎臓(じんぞう)がきれいにして、オシッコに出してくれるんやけど、

腎臓が疲れてると外に出せへんから、血の中にBUNがたまってしまう。

つまり、

BUNは 「血の中に、たんぱく質のゴミがどれくらいたまってるか」 を見る数字。

たとえると…

🗑️お家のゴミ箱=血

🚛ゴミ収集車=腎臓

🍖食べもののたんぱく質=ゴミの材料

ゴミ収集車(腎臓)がちゃんと働いてると、ゴミ箱(血)はきれい✨

でもサボったら、ゴミ(BUN)がいっぱいになってしまう…って感じやね。

つまりBUNは、

🩺「腎臓がちゃんとゴミを出せてるか」

🩺「水分や食べ物の状態」

🩺「肝臓の働き」

などをチェックする手がかりになる検査なんです。

クレアチニンと何が違うの?

🍖BUN(尿素窒素)

  • 食べ物の たんぱく質のゴミ。
  • ごはんやお肉を食べると増える。
  • 水をあまり飲まないと、ゴミが濃くなって増えて見える。

💪クレアチニン

  • 筋肉から出るゴミ。
  • 毎日ほとんど同じ量が出る。
  • 水を飲んでもごまかせないので、腎臓がどれくらい働いてるかがよくわかる。

🩺 BUN(尿素窒素)とは?

BUNは、食べ物の たんぱく質のゴミ をどれくらい血液にためているかを示す数値です。

本来は腎臓がオシッコに流してくれますが、腎臓が疲れていると血液に残ってしまいます。

BUNが高くなる主な原因

  • 腎臓の病気(慢性腎不全、腎炎など)
  • 脱水(汗や下痢、飲水不足)
  • 消化管出血(胃潰瘍などで血を飲み込むと、たんぱく質として吸収される)
  • 高たんぱく食(お肉や卵を食べすぎた場合)

BUNが低くなる主な原因

  • 肝臓の病気(尿素を作る工場である肝臓が働けない)
  • 低栄養
  • 妊娠中(血液が薄まる)

👉 BUNは「食事や水分の影響を受けやすい」数値です。

💪 クレアチニンとは?

クレアチニンは、筋肉から出るゴミです。

毎日ほぼ一定の量が出るため、水分や食事に左右されにくく、腎臓の働きをダイレクトに反映します。

クレアチニンの特徴

  • 筋肉量が多い人はやや高め
  • 高齢ややせ型の人は低め
  • 水分や食事ではあまり変わらない
  • 腎臓のろ過能力(eGFR)を計算する基準になる

👉 クレアチニンは「腎臓のフィルターがどれだけ残っているか」を見る重要な数値です。

🚛 ゴミ集めのたとえ

  • BUN = 台所の生ゴミ(食べ物や水分で量が変わる)
  • クレアチニン = 家から毎日必ず出る生活ゴミ(腎臓の働きを正確に映す)
まとめ

👉 BUNは食べ物や水分しだいで増えたり減ったりしやすいゴミ
「変わりやすいゴミ」

👉 クレアチニンは腎臓の働きをダイレクトに表すゴミ
「変わりにくいゴミ」

透析が必要かどうか判断するとき、どちらの数値も大切ですが、特に クレアチニンとeGFR(推算糸球体ろ過量) が大きな目安になります。