漢方小説第6話『補中益気湯ってどんな味?』 「今日はこれ、煎じてみぃ。」おばあちゃんが差し出したのは、茶色い紙袋。中には何種類もの草や根っこ、実のようなものがぎっしり入っていた。「これが…“ほちゅうえっきとう”ってやつか。」火鉢の上で煎じ始めると、湯気とともにふわっと、ほんのり甘くて... 2025.06.21漢方小説
漢方小説第2話『漢方の棚は宝箱』 「これ、全部くすりなん…?」風邪が治って元気を取り戻したこつめ少年は、おばあちゃんの店の奥にある棚をじーっと見つめていました。色とりどりの瓶や紙袋、乾いた葉っぱに見えるものまで並ぶその棚は、こつめにとってまるで**“宝箱”**みたいに見えた... 2025.05.24漢方小説