漢方小説第3話『湯気のむこうの決意』 「さあ今日は、煎じるとこまでやってみぃ。」おばあちゃんが差し出したのは、土瓶と小さな火鉢。こつめ少年の目がぱちくりと大きくなる。「ボクが!?」「自分の手でやってこそ、ほんまの“漢方好き”になるんやで。」⸻緊張した面持ちで薬草を量り、水を入れ... 2025.05.31漢方小説