漢方小説第13話『初めての処方箋』 大学を卒業して、ぼくはある製薬メーカーに就職した。配属先は“病院まわり”を担当する営業、いわゆるMR。新しい肩書きにまだ慣れないまま、研修を終えて初めて現場に出る日が来た。「本日から病院まわりに出てもらうからな」先輩が分厚い資料を手渡してく... 2025.08.29漢方小説