脈診

漢方小説

第18話『ひとりで立つ日 ―陽虚の学び―』

初めて師匠から店を任されたこつめ青年。冷えに悩む老婦人との出会いを通して、陽虚の本質を学ぶ。人参湯の処方が導いたのは、“火を足す”のではなく“燃やす力を取り戻す”という漢方の真意だった――。
漢方小説

第17話『窓辺の京都から ―陰虚の学び―』

京都の薬局で修行を重ねるこつめ青年。頬のほてりと喉の渇きを訴える女性との出会いを通じ、陰虚の本質を師匠から学ぶ。麦門冬湯の処方が導いたのは、体だけでなく心を潤すという漢方の真髄だった――。
漢方小説

第16話『修行の日々 ―気虚の学び―』

京都での修行が始まったこつめ青年。師匠の穏やかな眼差しのもと、初めて出会った「気虚」の患者。補中益気湯の処方を通じて、“風船のような脈”が示す心と体の虚を学ぶ――。漢方家としての第一歩を描く第16話。