漢方小説第11話『バイクで走る風の中で』 梅田のネオンが、まだ青白く瞬く夜明け前。バイクのエンジンをかけると、冬の空気が肺の奥まで刺さった。守口から天満橋、北浜へ。ビルの間を抜ける風が、目を覚まさせる。大学進学を目前に、胸はまだ定まらないままやった。友達は夢や資格の話で盛り上がって... 2025.08.02漢方小説